【本】最高に人生を楽しんでいると言えるように年を重ねたい
12月になりました。
今年もあと1ヶ月ですね。
我が家の場合は、主人が年末年始も仕事なので、ちょこちょこ大掃除しておいて良かったなと思っています。
さて、今年は義両親、私の親の両方に合うことができました。
じっくり話をしたり、世話をした私は、老いることに漠然とした不安を抱いてしまった自分がいることに気づきました。
決して、義両親や母がネガティヴな話をしてきたわけではないのですが、なぜか抱いてしまった自分がいるんです。
〜目次〜
老いても楽しんでいる人がいた
最近「老いていく生活」とはちょっと大変だなと思っていた私に「違うよ、老いることはステキなことなんだよ」と教えてくれる本に出会うことができました。
98歳の家事評論家でエッセイストの吉沢久子さんが書いた本
自分のままで暮らす です。
これは年を経ることが楽しくなっていく本です。
吉沢さんは98歳で一人暮らしをしています。
70代80代の義両親や母を見ていても大変そうだなと思っていたのですが、100歳に手の届く吉沢さんは、さらにご苦労も多くてらっしゃると思います。
ですが、本の中で
九十七歳になった今、私は最高に人生を楽しんでいます。
自分のままで暮らす より引用(生まれたのが1918年なので現在は九十八歳です)
とおっしゃっています。
年を経り、一人暮らしで寂しいではなく、最高に人生を楽しんでいると言い切る吉沢さんに私は感動しました。
また、年を重ねることの素晴らしさを前向きに捉えているところもステキです。
老いは自然なこと。誰の身にも起こる当たり前のこと。
誰にも回避できません。
あたりまえのことを嘆き、逆らおうとする必要はないと思います。
その時々で精一杯生きてきたなら、自分にもっと自信を持っていいのではないでしょうか。
カサついてしわくちゃの手は、家族の暮らしを支えてきた手であり、薄くなった髪は、仕事や家族のために頭を働かせてきた結果だと思えば、誇らしくもなります。
自分のままで暮らすより引用
鏡や写真を見て、年をとったなぁ〜若い頃は良かったな〜ではなく、考え方一つで今の自分をすんなり受け入れられる。
これができたら、毎日は本当に楽しく暮らせます。
モノの捨てどき
ものを手放すことに関しても言及されています。
引用します。
大切なものを持ち続ける一方で、必要のないものは、上手に捨てていかなければなりません。
しかし、私くらいの年代の人間は、若い時にものが容易に手に入らない貧しい時代を生きているからか、使えるものを捨てることには思い切れません。
持ち続ける方が、ずっと簡単なのです。
※太字は私が強調しました
確かに捨てられない、手放せない気持ちが強い世代です。
実際その生活をされていた吉沢さんの言葉は深いものがあります。
それでも吉沢さんは、捨てどきを知った方がいいとおっしゃって、捨てようかまよったモノを入れるスペースを押入れに作って、スペースがいっぱいになったら、再検討して捨てていくそうです。
自分なりのルールを決めて捨てていく。
また、「方法を知っていても、自分がその気にならなければ捨てられません」とおっしゃっています。
全くその通りです。
「その気」全てはここから始まります。
100歳間近の吉沢さんでも自分でルールを作っていることに感心しました。
本の中では、最近のシンプルすぎる生活は味気なく感じると書いていますが、それでも持ちすぎない生活は必要と思って実行されているのは素晴らしいと思いました。
さいごに
吉沢さんは私なんかより、ずっと考え方がお若いと思いました。
毎日を感謝して生活されている人はとにかく素敵です。
そして、本の帯に書いてある「他人の価値観に惑わされることなく楽しく暮らす」これは、自分らしさをすんなり受け入れることは、自分らしく生きれる事、そして相手のことも受け入れられるようになる事なんだと思います。